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短編No100 ゆーな短編

 
作者:マロン名無しさん
掲載日時:2008/03/06(木) 00:14:10
ネギま! バトルロワイヤル


ゆーな「まさか、私たちのクラスが選ばれるなんてね」
まき絵「ねぇ、このまま逃げちゃわない、うまくいけば逃げ切れるかも」
アキラ「駄目だよ、監視がついているし、人質だっているんだから」
亜子「いやや、ウチまだ死にとう無いし、誰も殺したくない」
亜子は話を聞いたときからまだ、震えが止まっていない。
バトルロワイアルといういかれたゲームに参加することを
教えられたのは今日の午後の授業中であった。
突然授業中のクラスに沢山の軍人がなだれ込み教室は
制圧されてしまったのだ。
そして、クラスメイトのみんなはこの不気味な首輪を
付けさせられてしまった。この首輪は奴等の意思で爆発させることもできるらしい。
そして、そのままどこかへとつれてかれ・・・はしなかった。
舞台として用意されている島へは悪天候のために行くことができなくなってしまったのである。
そしてその結果明日の午前8時までは自由時間と称して
一時解散されることとなった、
ネギ先生と何人かの生徒は人質としてのこったうえで
また、首輪と軍人による監視があるため、脱出への布石作りと
いうのも不可能な状態にある。もちろん、誰かにこのことを言ってはいけない。
亜子「ゆーなは、お父さんの所に帰ったほうがいいんとちゃう?」
まき絵「そーだよ、もう、大好きなパパに会えなくなっちゃうんだよ」
ゆーな「何それ、ひょっとして私邪魔なの、むー」
そんなこと無いのは私にも十分わかる、私がお父さんのことをどう思っているかを
知っているから、自分たちのことよりも父親との時間を大切にしてほしかったからなのだ。
アキラ「大丈夫だから、お父さんの所にいってあげなよ」
ゆーな「うん、みんなアリガト、じゃあまた明日ね」
そういってゆーなは職員寮へと走っていった。
必死に恐怖を隠しながら、自分を気遣ってくれた友達に感謝をしながら




ゆーな「お父さんただいまー」
教授「ゆ、ゆーなどうしたんだい、」
ゆーな「お父さん、今からデート行こ!」
教授「いったい何があったんだ?」
わけもわからない状態の父親を無理矢理連れ出して
夜のデートが始まった、本来ならば中学生が出歩いてはまずいのだが
そんなことは言ってられない、今日しかない、大好きな父親との一緒の時間を
これから来る地獄のゲームの事を一瞬でも忘れるために
今はただ、最期のデートを楽しんでいた。

教授「ふー、いっぱい買ったな」
ゆーな「お父さん、もし、、もしもだよ、私が突然いなくなっちゃたりしたらどうする」
教授「何が何でも探し出して見せるさ、大切な娘だからね」
ゆーな「じゃ、じゃあさ・・・もし、・・もしだよ行方不明になった自分の娘には、友達を裏切って殺してでも
自分の所に戻ってきてほしい?」
急な質問に、教授はふと辺りを見回す。そして
「そうだなー、友達を裏切ったりするような真似だけはしてほしくはないかな、
でも俺の自慢の娘は、どんな時でも友達を見捨てずあきらめたり希望を捨てたりしないから・・だろっ」
「へっ、当たり前でしょ、なんたって、お父さんとお母さんのの娘なんだから」
そういってゆーなはこの日一番の笑顔を見せていた。まるで、なにかが吹っ切れたように。



翌朝、
ゆーな「お父さん、いってきまーす」
教授「ゆーな、ちょっと待ってくれないか」
そういってゆーなを引き止める、
教授「バトルロワイアルに参加するのか?」
ぴくっ
父親からの発言にゆーなは驚く
ゆーな「ど、どうして・・・知ってたの私たちが参加
させられることを・・」
教授「昨日、明らかに様子がおかしかったからね、
妙な尾行も着いていたし、間違いないんだな」
ゆーなはゆっくりと一回うなずく
教授「やっぱり、そうだったのか」
ゆーな「だめなの、誰かに知られちゃったら」
教授「大丈夫、こんな会話、他の人から見れば
ただの朝の父娘の会話にしか聞こえないから」
そういって教授は改めて、ゆーなに話しかけた
うまくいけばみんなを助け出せるのかもしれない
ゆーなを戦場に送り出したりしたくないそのための力になりたい。
ある種父親としては当然の反応だったかもしれない
しかしゆーなは



「大丈夫、昨日のデートでなんか吹っ切れたから
・・・へへ、お父さんの自慢の娘はどんな時でも友達を見捨てず、あきらめないで希望は捨てない・・でしょ。
だから、私は命がけでみんなを守りたい、亜子を、まき絵を、アキラを・・・
だからもう、会うことは無いと思うから、言っとくね・・・ずっと、ずっと大好きだったの
お父さんのこと、家族として、じゃなくって一人の男性として
でも、これが最期だから・・、」そういって教授の頬にそっとキスをした。
教授「ゆー・・な」
ゆーな「それと、もう私がいなくなっちゃうんだからもっとしっかりしてよね
ただでさえお父さんだらしが無いんだから
そんなんじゃ本当に結婚できないよ
それじゃあ、行ってきます、長い様で短い間だったけどお世話になりました。元気でがんばってね」
必死に笑顔を見せてはいるが実際は今にも泣き出しそうな顔をしていた。
学校へ、いや惨劇の舞台へと進もうとしている娘の姿をみて
教授は一つの決心をした。自分も戦うということを、
本来あのゲームが始まるにあたって、主催者と黒幕、そしてこのクラスを舞台に
選ぶために紹介者がいるはずである。
そいつらを一網打尽にして、ゆーなを助け出す。
教授はそう心に決めていた。
父と娘それぞれの戦いはまだ始まったばかりである。

 

    [管理人の短編一言感想集] その100
    ゆーな視点の短編。
    この短編を序章として、長編に使いまわせそうな位、良い形に出来上がっています。
    by 別館まとめ管理人(YUYU)
    お問い合わせはyuyu_negirowa@yahoo.co.jpまでお願いします。
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