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こちら麻帆良学園麻帆良図書館深層部


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こちら麻帆良学園麻帆良図書館深層部

短編No119 勝手に10レスリレー

作者:マロン名無しさん
掲載日時:2008/05/05(月) 01:32:19


こちら麻帆良学園麻帆良図書館深層部
ここはとある無人島。
抽選によって選ばれた麻帆良学園女子中等部3年A組がバトルロワイヤルをさせられる事になった。
無人島の丘の上に一人の少女がいる。
その少女の名は、

春日…(なんだっけ?名前忘れたorz)

なんとか美空。
彼女はゲームに乗るかどうか迷っていた。

美空は携帯を開きいつも覗いてる2chのスレを見たそこにはこう書き込まれていた

588 :マロン名無しさん:2008/05/05(月) 01:36:37 ID:???
春日…(なんだっけ?名前忘れたorz)
589 :マロン名無しさん:2008/05/05(月) 01:36:39 ID:???
なんとか美空。
彼女はゲームに乗るかどうか迷っていた。


それを見た美空は自分の空気っぷりを嘆くと同時に思った。

「あー、私ってやっぱり空気扱いなんだな。もういいや、空気になろ。」
そうして丘の上で美空は昼寝をし始めた。

それを見つけた一人の少女が近づく

その少女は2chのネギまの掲示板の顔。
柿崎美砂であった。

その少女はサザンのとある有名な唄を口ずさみながら、武器を取りだした。

しろくじちゅ〜もすき〜といって♪
素敵な曲に似合わぬ怖い形相でバックから鉈を取り出し美空の元に迫る!

美空の目の前まで来た。美砂は少しの時間停止した。
(空気だし…別にいっか)
そのまま美砂は美空の前から立ち去った。

美空はそれから寝過ごし禁止エリアと気付かず爆発して死んだ。
だが本部からも存在を忘れられていたため定時放送で死亡発表される事はなかった。

一方、明日菜とあやかはと言うと…


明日菜とあやかは一緒にいるもののお互い黙りこんだままだった。
普段なら小さな口げんかなどしていただろう。
だが二人は意見のすれ違いによりこうなった。
それは少し前の事。
「アスナさん、私はもしあなたがピンチになったらクラスメイトを殺してでも助けるかもしれません」
あやかの素直な気持ちだった。普段はケンカばかりしてるが明日菜は親友である事はちゃんとお互い分かっている。
あやかとてクラスメイトを殺すだなんて絶対にしたくない。でも明日菜だけには死んで欲しくない。
だけどそんなあやかの態度が明日菜は気に入らなかった。
「何言ってんのよ!?委員長であるあんたがクラスメイトを殺すなんて口が裂けても言っちゃ駄目でしょ!」
「なっ…。私はあなたの事を思って──」
「それが嫌だって言ってんの!!」
それから二人は共に行動を続けはするものの会話は一切なかった。
本当は共に協力して何とか脱出したい。また二人で学園に帰りたい。
そう思っているのに小さくも太いプライドが邪魔をする。
それでも離れず一緒に行動してるのは何かが繋がっているからだろう。
その何か、『絆』が二人の間には確かに存在した。
そしてしばらくすると二人の前に美砂が現れた。
「アスナといんちょじゃん!」
「柿崎さん!!」
あやかは普段通りに話しかけてくる美砂を疑う事なく受け入れた。
明日菜は一瞬何か違和感を感じたが気のせいだと感じ同じく美砂を受け入れた。
(アスナ強いし2人相手じゃキツイからね…。隙を見て二人まとめて倒すしかないね)
そんな黒い思惑を抱く彼女を余所に夜が訪れる。
美砂は鉈をいつでも取り出せるようにバックをすぐ側に置くと二人が寝入るのを待つ。
二時間が経過。
二十分程で二人は寝入ったがいざ殺すとなると緊張し美砂は中々行動にうつせない。
そんな折、明日菜が目を覚ます。
「んっ…トイレ……」
そう独り言を呟くと明日菜は二人のいる部屋から出て行く。
(チャンス!!)
美砂は今しかない、と思った。

この隙にあやかを殺し帰ってきた明日菜を襲う。
二人同時に殺すとなると一人を殺してる隙にもう一人が起きてしまう可能性があったからこれは美砂にとって最大のチャンスだった。
もし銃なら二人をまとめて殺すにしても時間はかからないが今は鉈しか武器がない。
決意を固めると鉈をバックから出しあやかにの前に立つ。
ドクン…ドクン……
こんなにハッキリと脈打つ音が聞こえるのは生まれて初めてだ。
目を閉じ深呼吸をすると鉈を振り下ろす
「いんちょおおおおお!!!!!!!」
「なっ!」
パーン!
叫んだのは明日菜だった。同時に銃声が響く。
美砂にとっての想定外は二つ。明日菜のトイレが思ったより早く済んだ事と明日菜が銃を肌身離さず隠し持っていた事。
だがそれに気付いた時にはもう彼女は絶命していた。明日菜の撃った銃弾は見事美砂の額へと命中し即死だった。
しかし明日菜にも想定外の発言があやかの口から出る。
「アスナさん…何故、柿崎さんを……?」
「えっ?私はあんたを──」
叫び声で起きた瞬間に美砂を撃つ光景を目にしたためあやかは明日菜が美砂を殺そうとして殺したのだと思い込んでいる。
明日菜は誤解を解こうと近付くが拒絶の言葉が降り注ぐ。
「来ないで人殺し!!!」
そう言うとあやかは家を飛び出ていった。

それからあやかは誰も殺す事なく運良く生き延び優勝した。
カメラを通して常に島の状況を見ていた本部からあやかはいろいろな事を聞かされた。
最後三人になった後残ったあやか以外の二人が戦い相打ち同時に二人が死んだためあやかは誰にも手をくだす事なく勝ったということやその他いろいろな事。
そして明日菜があやかを守るために美砂を殺したという事も。
あやかは絶望した。
自分が親友を守るためならクラスメイトだって殺せると言ったらその親友は駄目と言って怒った。
だけどその親友は親友を守るために駄目と言ったはずの行為を自ら行った。
「なんで…なんですの…。守るためでもクラスメイトを殺したら駄目と言ったのはアスナさんでしょうに……」
あやかの目から涙が止まる事なく溢れ続ける。
「私あんな酷い事を…アスナさん…アスナさん…ううっ……」

めでたしめでたし(ちーん)

「という夢を見ましたの」
朝のホームルーム前に、あやかは照れくさそうに告げる。
「私達が殺し合い〜? そんな事有るわけ無いじゃない。ばっかじゃないの?」
その話を聞かされた明日菜は馬鹿にするようにあやかの夢の内容を否定する。
「せやけど夢の中のアスナはいんちょを助けて死んだんやろ?
夢はその人が思ってる事が出るいうやん。いんちょの中のアスナはいんちょを守ってくれる存在なんやな。
やっぱいんちょは心の奥ではアスナの事解ってるんとちゃう? そう考えたらちょっと二人が羨ましい思うわ」
「私がアスナさんの事を? このかさん、そんな事有りませんわ!」
「そうよ、木乃香! こいつがそんな事思う訳ないじゃない!」
木乃香の説明に真っ赤になって言い合う明日菜とあやか。

「ん、ちょっと待った。て事は、いいんちょは私の事は信じてないんだ。酷いじゃん!」
「美砂はまだいいじゃん。私なんて空気だよ、空気。マジ有り得ないッスよ」
そう言って割り込んできたのは美砂と美空だった。
「それはその……」
二人の勢いに思わず返事に詰まるあやか。
「まぁ柿崎はともかく、美空ちゃんは実際そうなんだから仕方ないじゃん」
「アスナ酷っ!」
「「「あはははははははは」」」
明日菜のツッコミに美空以外の全員に笑いが起こった。

「でもうちらが殺し合いなんて絶対ありえへんよ。な、アスナ」
「もちろん。だから安心しなよ、いいんちょ」
「二人とも……ありがとうございますわ」
少し瞳を潤ませて頭を下げるあやか。

そこへネギが出席簿を持って現れ、一言告げる。
「さて、みなさんには今から殺し合いをしてもらいます」

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