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短編No103 五月様最強伝説

 
作者:マロン名無しさん
掲載日時:2008/03/16(日) 01:59:51
ネギま! バトルロワイヤル


「きゃー助けて!!!!」

「………?」
刹那との死闘を終えた五月は声がした方を振り返る。
────いや、一般人の聴覚で聞き取っていたならばそれは単なる音に過ぎなかったはず。
だが五月の研ぎ澄まされた全神経を誤魔化すことはできない。

そしてその声色から"危機"を感じ取った。
「…………」

五月はその場で跳ねる。
跳ぶ。
跳ぶ。
跳ぶ。

跳ぶ、高く跳んだところで腹部を地面に向けて今度は自身の腹で────飛んだ。


◇ ◇ ◇

「わーん、誰かー!」
「助けなんてこないでござるよ…」
子猫のように身を縮ませ泣き叫ぶ椎名桜子を見下ろす長瀬楓。
楓の手に握られている何十キロの重さをもつ鈍器は、今にも桜子の身体を砕かんと唸りを上げている。
「今、楽にしてや…!!」
そのとき、楓は自分の影に覆い被さるものの存在に気付く。
咄嗟に背後を見やるが敵はおらず───ただただどこかからか放たれている威圧感に全身に焦りを駆け巡らせていると。

ピュードスン

「……その鈍器は何グラムかな」

敵は、"空"から降ってきた。

「──────…」
楓はそのことに気付く間も無く、身体にのしかかる体重によって骨を皮膚を臓器を…全身の全てを潰された。──椎名桜子もろとも。
勿論、五月の言葉すらも聞いていなかった。
「ふん、所詮私に適うものなんていない……」
 

    [管理人の短編一言感想集] その103
    さっちゃんがかなーり化け物な短編。
    五月が既に人間では無い件について誰かと語り合いたい。
    by 別館まとめ管理人(YUYU)
    お問い合わせはyuyu_negirowa@yahoo.co.jpまでお願いします。
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