ネギまバトルロワイアル まとめサイト 別館


短編No86 美砂の短編〜真夏の果実〜

 
作者:作者21 ◆Li0D1rZRwQ
掲載日時:2008/01/08(火) 01:13:37
ネギま! バトルロワイヤル


そこはある港。見送りに大勢の人が集まってる。その中に柿崎美砂が居た。
「心配しないで。僕は生きて…狂わずに生きて美砂のとこに戻ってくる。約束。」
「でも…」
美砂の彼氏は年に1度行われるバトルロワイアルに参加するクラスの生徒であった。
両親は子供の頃事故で他界した。小学5年生の妹がいるが心配させたくないのでクラス旅行と偽って寝かせて来た。
『お兄ちゃん、帰って来たら海に連れてってね!美砂姉ちゃんも約束だよ!』
妹が最後に言った言葉と笑顔が頭から離れない。
「美砂、これあげる。昨日買ったんだ。」
「オルゴール…」
〜♪
綺麗なメロディが流れ少し美砂は落ち着く。
オルゴールから流れているのはサザンオールスターズの真夏の果実。美砂の彼氏の好きな曲である。2人は同じ思い出を思い出す。

〜1年前〜8月8日、暑い夏の夜の海だった。美砂と美砂の彼氏が付き合い始めた日だった。
『中学生の女の子にサザンはちょっと分かんない?』
『そんな事ない!あなたが好きなら私も好き!』
『僕、この真夏の果実って曲大好きなんだ。』
そう言うとギターを取り出し真夏の果実を弾き始める。
──四六時中も好きと言って夢の中へ連れて行って
波漂う静かな海に綺麗な声が響き渡る。美砂は今まで生きていた中で1番心地よい夢の中にいるような時間を過ごす。
それから数週間して彼氏の影響で美砂もバンドを始める。彼氏にギターを教えてもらう時間は幸せだった。妹とも仲良くなりお姉ちゃんと呼ばれるようになった。



「絶対生きて帰って来るのよ。勝手に死んだら許さないからね。」
「分かってる…島に着いたら多分ずっと美砂の事考えてると思う。……美砂、好きだよ。」
美砂のおでこにそっと唇を当てる。
「ちゃん…と…帰って……また…好きって………言って…よ…」
「うん。妹をよろしくね。じゃぁ行くね…。」
美砂は必死に涙を堪えうつ向いたまま見送った。

それから3日後、偶然にも美砂が付き合い始めた日と同じ8月8日。
「残念ながら…」
美砂の元に彼氏がバトルロワイアルで死んだという報せが入った。
何故か美砂は涙しなかった。でも言葉では言い表せない程の悲しみを感じてる事が自分でも分かった。
「最悪の記念日になっちゃった…。もうあなたは私に好きって言ってくれないの?」
窓の外、空を見上げ1人小さく呟いた。


──四六時中も好きと言って夢の中へ連れて行って

 
前の短編を読む       次の短編を読む


☆この動画に関しては下記の動画もご覧下さい!☆
この短編の動画を見る。

戻る

    [管理人の短編一言感想集] その86
    動画になったほどの作者21氏の短編。
    この短編が誕生したのはある誤爆がきっかけだったり。
    by 別館まとめ管理人(YUYU)
    お問い合わせはyuyu_negirowa@yahoo.co.jpまでお願いします。
inserted by FC2 system