ネギまバトルロワイアル まとめサイト 別館


短編No72 バトルロワイヤル敗者復活戦 その3

 
作者:マロン名無しさん
掲載日時:2007/10/15(月) 23:47:36
ネギま! バトルロワイヤル


「エヴァちゃん。」
黒フードの女が親しみを込めるような言い方をする。
「十数年ぶりかな、まさかこういう形で再び貴様に会えるとは思いもしなかったがな。
いい加減に顔を見せたらどうだ、かっての大戦で命を落とした、その名もそこの明石裕奈の母、明石ゆう子(仮)よ!」
エヴァが言い終わったと同時に黒フードの女はフードと一体型となったマントを脱ぎ捨てる、

そこには昭和末期に流行ったロングスカートのセーラー服に身を包み、
髪型は15歳裕奈と同じサイドポニーテールだが髪の長さは刹那のポニーテールに近かった、
また落ち着き払った感じは千鶴の雰囲気も少し持っていた、
いうならば15歳裕奈がベースで大人っぽくして刹那、千鶴が混じった感じの女子高生の姿があった。
「私のおかーさん、明石ゆう子(仮)、されどその姿はいったい……。」
「この人が明石先生のお母さん!?」
「おまえは20代半ばで死んだはずだが、その姿は私と初めて出会った頃の姿だ、そしてその頃と変わらぬ若さだ。」

「おどろいた〜!? エヴァちゃん、これが私を復活させた神の力なんだよ。」
外見に合わせたのか、エヴァが相手だからなのか、黒フードを被っていたときとは違い、砕けた言い方を裕奈母はしていた。
「その神に忠誠を誓ったおかげで再び生気あふれる命を与えられたんだよ、しかも人間が最も美しく光り輝く18歳の肉体をもってね。」
裕奈母は両腕を広げ体を軽く動かすとセーラー服に包まれた豊かな胸がぷるんと振るえた。
「それに比べてエヴァちゃん………。
変わらないツルペタロリ………。」
その言葉を聞いてエヴァは手を裕奈母の顔に向けてかざして魔力をぶつける。
が裕奈母はなんなく首を傾けてさける。


「フーー、ハアハア、幻だな。」
エヴァは怒りを静めて言う。
「なにっ!?」
「おまえ達の命や若さなど幻というんだよ。私がなぜ時計台をライトアップしたのかわかるか!?
お前達の命などあの時計台の光が日によってかき消されるまでの幻、それはゆう子(仮)お前達が一番よく分かっているはずだろう。」

エヴァは裕奈と雪の方をみる。
「裕奈、雪、お前達はすぐに楓達を追うんだ、そして超達と協力してあいつらを一人残らずあの世に送り返せ。
夜が明けるまで10時間、それまでになんとしてもあいつらを送り返せ。」
「「ああっ」」
裕奈と雪に少し軽い衝撃が走る。
「もう動けるはずだ、この場は私にまかせろ、ゆけ二人とも。」
「はいっ。」
「わかりました。」
裕奈と雪はエヴァと裕奈母がにらみ合うなかを真ん中を横切る形で通って学園の中に入っていった。

「追わないのか!?」
「私はゆーな、エヴァちゃん、超鈴音。この三人のうち誰か一人を釘付けにすることが目的だよ。
まあエヴァちゃん、無駄な戦いは好まないでしょう。夜明けまで茶でも飲んで語り明かしましょう!?」
裕奈母は言うと、ペットボトルを数本と紙コップを取り出した。


ピッピッピッ。
裕奈は移動しながらメールを打つ。
「侵入者達は学園に侵入した、相手は私が所属した3-Aの死亡した生徒23人、彼女らはこの学園でバトルロワイヤルを行っている、
彼女達の目的は夜明けまでの10時間生き残り、その報酬としてこの学園の人間の肉体を乗っ取ってこの世によみがえってしまう。
みんなお願い、彼女達を夜明けまでにあの世に送り返さないと、頼みます。」

ピロロロロッ。
メールを送って10数秒後裕奈の携帯が鳴った、相手は超だった。
「裕奈さん、本当かネ。」
「ちゃおりん、本当だよ、私も信じられないが。私と雪ちゃんは風香以外の生徒をみたの、まき絵と桜子は私があの世に送り返したけど。」
「そうか、で彼女達は首輪をしているのか?」
「そう」
「そうか、ひょっとしたら。少し待つネ。」
超がキーボードを押す音が受話機ごしに聞こえる。十数秒後。
「ビンゴネ、この首輪は8年前に使われていた首輪と一緒ね、その証拠が私が作ったレーダーに反応するネ。」
ついている。裕奈、雪はそう思った。この広い学園、10時間以内に全員を見つけるのは難しいと思っていたが、レーダーがあるのならその時間は移動時間だけで済む。
「ちゃおりん、その場所をみんなに教えて。」
「落ち着くネ、裕奈さん、2分待つネ、いまから学園の地図にレーダーを付けて携帯サイトを作るネ、これでこちらからはどこに隠れていても分かるネ。」
「頼んだよ。」

2分後超からメールが一斉に配信される。
「さて皆さん、いま送ったメールに書いてあるアドレスは今作った、侵入者がどこにいるか分かる地図ネ、
見方は学園の地図に○があるところに侵入者が居るね、あとその中に書いてある数字は彼女達の出席番号ネ。
そして画面の右下にある5X5の白い正方形のますはよみがえった25人の一覧表ネ。数字が書いてあるネ、そこの16と17が黒くなっているネ、
この2人は明石先生があの世に送り返した生徒ネ、彼女達があの世に送り返される、すなわち死ぬとこのますは黒になるネ。
あと何人で誰が帰っていないか一目同然ネ、あと3-A23人のデータも見れるようにしたネ。では皆さんよろしく頼むネ。」


ピッピッピッ。裕奈は再び電話を掛ける。
「すごいよ、ちゃおりん、これで何とかなりそうだよ。」
「裕奈さん、落ち着くネ、といっても魔法生徒達でも苦しい相手は何人か居るし。その時は裕奈さん、わかっているネ。」
「ええ、私が行くわ。」
「明石先生、15番が黒に変わりました。」
「違うネ、雪さん、15番の白が黒に変わった、白の側頑張る、黒の側も頑張る、残り22人で次の問題です。」
「って”ピーーーー”か。」
「その通り!」
「ふざけている場合ですか、あっ30番も黒に変わりました。」
「残るますが21枚。」
「超さん!」
「ありがとう、ちゃおりん、落ち着いたよ。」

裕奈は超がなぜこんなことをしたのか分かった、自分はあせっていた、その為にわざわざ超は肩の力を抜くためにこういう物を作ったのだと。
「うむ、裕奈さん、で裕奈さんの近くにいるのは……。」
「ええ、ちょうどいいわ、私が行く。」
裕奈と雪の近くにも反応がある超が言っていた苦しい相手の一人である。
「雪ちゃん、この人の相手は私がするわ。雪ちゃんはここをお願い。」
裕奈は自身が判断した無難な相手を示している印を指す。
「分かりました、気をつけて。」
「無理をしては駄目よ、やばくなったら逃げなさい。」
「はい。では行きます。」
雪は示された反応に向かって走っていった。


携帯サイトを見ながら、
8年前の宮崎のどかに似た髪型の一人の女子中学生の制服を着た魔法生徒が近くにいる反応目指して移動している。

「弐集院さん!」
ストレートロングの女子中学生が声を掛ける。
「貴方もこっちに!?」
「はい、少し離れていますが反応が二つありましたので。」
二人の少女が情報交換をする。
「薔薇の花びら!?」
二人の少女は立ち止まり周りを用心深く見る。

「「!!」」
二人の少女は目をみはった、そこに広がっていたのはグラウンド一杯に真っ赤な薔薇が覆っていた。
「これはいったい!?」
「これ以上近寄らない方が良い、弐集院。これは魔宮薔薇しかもとびきり強力なものだ、香気を吸っただけで死に至る。」
「なぜここにいるの!? ガンドルフィーニ。」

ガンドルフィーニと言われた黒人の少女が答える。
「まあそんなことよりもこの舞台の仕掛け人は彼女のようだな。」
グラウンドにある朝礼台に座っている少女が居た。
「よくきたわね、魔法生徒さん達。私は雪広あやか、3-A出席番号29番3-A委員長の雪広あやか。」


Game Start END
 

    [管理人の短編一言感想集] その72
    No68の短編の続き。
    途中から意味がよく分からなくなってしまった・・・orz
    by 別館まとめ管理人(YUYU)
    お問い合わせはyuyu_negirowa@yahoo.co.jpまでお願いします。
inserted by FC2 system