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短編No25 暁の記憶

 
作者:マロン名無しさん
掲載日時:2006/02/18(土) 19:23:50
ネギま! バトルロワイヤル


暁の記憶

暗い廊下。私は此処に居る。夜の校舎。手にはマシンガン。
――何をしているの?
記憶を辿っても、答えは出ない。代わりに、銃声が教えてくれた。
それは、私を狙って放たれた弾丸の、雨。死をもたらす、悪意のカタマリ。避けられない。
――ああ。
死と対面する前に、私の身体は弾かれた。そして、血の匂い。
振り返った先。私を突き飛ばしたもの。艶やかな黒髪。ポニーテール。黒いしみ。
――アキラちゃん。
悪夢のような光景。そう、これは夢。そう、思いたかった。けれど、アキラちゃんの顔色はみるみる蒼褪め、
失った血液はあまりに多くて、それでも、それでもアキラちゃんは――
笑っていた――
自分が何を叫んだのか分からない。ただ、アキラちゃんの言葉だけは、はっきりと聞こえていた。

「……ありが…と……う…」

最期の言葉。私を守ってくれた人の、別れの言葉。大事な人。私と温もりを分かち合った人の時間が、今終わる。
今まで、こんなに悲しい別れは無かった。ぽろぽろと涙が零れ落ち、私は叫んだ。

「アキラーーー!!!」
 絶叫と共に、私は布団を跳ね飛ばした。
「――はれ?」
突然、周りの景色が変化した。ここは、寮の一室。住み慣れた自分の部屋。自分のベッド。クギミーパンチ。
・・・って、ちょっと待って!
「うるさいっ!」
手加減の無い一撃。うう〜、まぢで痛いよ〜。
「・・・・・・夢かあ」
私は頭をさすりながら胸を撫で下ろす。そうだよ・・・、あんなの夢に決まってるじゃん。けれど・・・
「アキラちゃん・・・」
私の目は潤んでいた。それは、本当の気持ち。夢の中で感じた、かけがえのないもの・・・

その日の朝。いつもと違う登校風景に、一同は首を傾げていた。
裕奈「桜子ってば、どーしちゃったの?」
まき絵「アキラにべったりだね・・・」
亜子「なんや、ネコがじゃれとるよーな・・・」
美砂「・・・なんか夢を見たらしいよ」
円「お陰で私は睡眠不足・・・」
と、雑談する五人の視線の先。そこにはアキラの腕にべったりとしがみ付く桜子と、困った表情でなすがままに
しているアキラの姿があった。
アキラ「あ、あの桜子さん・・・。ちょっと恥ずかしいんだけど・・・」
桜子「気にしない気にしない!アキラちゃんは私の命の恩人だよっ!!」
桜子の答えに、アキラはますます混乱する。けれど、いつも以上に眩しい桜子の笑顔に、ちょっぴりアキラは
安らぎを感じていた。しかし、
桜子「アキラちゃん、だ〜い好きっ!」
この爆弾発言にはさすがのアキラも顔を赤くするしかなかった。そして、それを見逃すような連中では無かった。
美砂「おおっ、これは熱い告白だねっ!」
裕奈「アキラやる〜ぅ!桜子ってば大胆だにゃ〜」
まき絵「あはは、アキラってば照れてる〜」
亜子「ひゃ〜、イキナリやなあ・・・」
円「桜子・・・、もうちょいTPOを考えなさい・・・」
円の発言に、アキラは心の中で同意するのであった。


  
 

    [管理人の短編一言感想集] その25
    暁の記憶っていうよりもただの桜子の夢オチなのでは?
    アキラ迷惑そう・・・。
    by 別館まとめ管理人(YUYU)
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