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短編No19 空気のような少女

 
作者:マロン名無しさん
掲載日時:2006/01/05(木) 23:23:11
ネギま! バトルロワイヤル


目が覚めると、そこは見覚えのない部屋で、数人の兵士と見慣れた子ども教師が立っていた。
子ども教師は皆が起きたのを確認すると、一言だけ言い放った。
ネギ「皆さんには、これから殺し合いをして頂きます。」

それを聞いた瞬間、皆が自分の耳を疑った。生徒たちは突然のことに頭が対処できず、混乱している。

あやか「…ネギ先生、意味が解りません。解るように説明してください。」
あやかが席を立ち、ネギに質問した。ネギは質問に答えるべく、口を開いた。
しかしそれを引き金と言わんばかりに、生徒たちが席を立ち、ネギに抗議した。

明日菜「そうよ、バカネギ!なに考えてるのよ!!」
まき絵「ネギ君、まさか…嘘だよね?」
龍宮「そんなことが許されると思っているのか!」
超「ネギ坊主、働きすぎて狂ったカ!」
木乃香「ネギ君、そうゆう冗談やめてや。」
ネギ「ちょ…、だ、だから…、みなさ…、しず…かに…し…、うるさぁぁぁい!!!!!」
ネギの怒声に部屋が静まりかえる。
ネギ「ハァ…ハァ…。皆さん…、静かにして下さい。
いいですか、皆さんの首についている首輪はコチラの指示で爆発させることが出来るんですから、下手な行動をとらないほうが身のためですよ。」

そう言って、ポケットから首輪の爆発装置らしきスイッチを生徒たちに見せびらかした。しかし…
ネギ「!!」
楓「修行が足りんでござるよ、ネギ坊主。」
ネギの持っていた爆発装置は、いつの間にか楓が奪い去っていた。
兵士「チッ…」
ネギの後ろで構えていた兵士たちは、持っていた銃を楓に向け、発砲した。

ネギは慌てて近くにある小さい非常部屋に入り、扉についた小さな窓から部屋の様子をうかがった。
兵士側の様子しか見ることが出来なかったが、数人の兵士が倒れていることはわかった。
なかには胸にクナイや氷の牙が突き刺さって絶命している者もいた。
気分の悪くなったネギは、銃撃戦が終わるまで寝ることにした。
災いこのゲームの関係者以外、この部屋の存在を知らない。
それに壁は防音壁なので、音はあまり聴こえない。
ネギ(まぁ、起きた頃には終わってるだろう。ふわ〜あ…もう…寝よう………)

ネギ(ん…、終わったかな…?)
扉を開き、まわりを見回した。見る限りでは、周りには兵士と生徒の死体が散らばり、床には血だまりが出来ていた。
ネギ「兵士も生徒たちも全滅…か。困ったな…、優勝者がいないや…」
カチャリ
?「ネギ生徒、こんなところに隠れていたんですか…。」
いつの間にかネギの後頭部に拳銃が押し付けられている。
ネギ「…あぁ、…生きていいたんですか…?」
?「…はい、地面に伏せていたら、みんな勝手にしん死んでしまいまして…。」
彼女は苦笑いしながら言った。

ネギ「存在感が無さすぎて助かるなんて、反則ですよ…。春日さん。」
美空は苦笑いをやめ、冷たく言った。
美空「……なにか言い残すことは…?」
ネギ「…美空さん、…優勝…おめでとうございます。」

パァン

美空「…存在感が無さすぎて、か…。そんな理由で生き残っても喜べませんよ…、ネギ先生…。」

優勝者 春日美空
THE END
  
 

    [管理人の短編一言感想集] その19
    空気のような存在の少女の物語。
    まさかの優勝。本編ではすっかり空気を卒業したけどね。
    by 別館まとめ管理人(YUYU)
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