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こちら麻帆良学園麻帆良図書館深層部

短編No123 帰ってきたゆーな 

作者:マロン名無しさん
掲載日時:2008/05/22(木) 00:30:49


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「ここは………」
明石裕奈が気づくとそこは暗闇の中だった。
少し体を動かして周りを見渡してみる。
目の前に巨大な青い星が目に入る、そしてその後ろからはまぶしい光が目に入った。
「うっ……」
裕奈は目を光からそらす、そして光を見ずに周りを見る。
真っ暗な空間に石が浮遊している、また遠くから満天の星空のような世界が広がっている。段々意識が鮮明になってくる。

「そう、私は確かバトルロワイヤルに参加されられて、桜咲さんに襲われて崖の下に転落した……、そうか死んじゃったのか……、私は………」
裕奈は昔、父明石教授に言ったことを思い出していた。

「ねえ、おかーさんはどうしちゃったの? おかーさんはどこに行ったの」
葬儀の意味が分からない幼子は父親に聞いてみる。
父親は笑顔を無理に作り娘に言う。
「おかーさんはね、お星様になったんだよ。いつもお空の上からゆーなを見ているよ」
「そっか、おかーさんはお星様になったんだ」



……
………
「お父さんの言うとおりだね、私もお星様になっちゃった」
改めて周りを見て、
「ここまま永遠に宇宙をさまようのも悪くないな」と呟いた。


「それでいいの!?」
どこからか声が聞こえる。
声のした方向を裕奈は振り向く。

白い光が見える。そしてそれは裕奈に一直線に向かってくる。
「隕石!? いや彗星!?」
裕奈は逃げようとするが、宇宙空間で地面がない分勝手が分からない。
彗星はスピードを上げ、裕奈に向かってくる。そしてその光は裕奈を包み込む。
そしてその彗星は少し離れた隕石に接触する。

「……」
裕奈は眩しい光が消え去ったのを感じて目を開く。そこで思いがけない物を見て叫んだ。
「おかーーさん!!!」

そう目の前にいたのは亡くなった裕奈の母親だった。
母親は裕奈の思い出にあるように微笑んでいた。

「ゆーな! 目を覚ましなさい、まだ貴方は生きている。 生きることは辛いことだけど、早く戻りなさい、立つのよ! ゆーな!!」

裕奈の心に希望の光が灯るが、心のどこかで戻ったところで死ぬのが少し長引くだけでは
と考える。

「私は………」


選択肢


1 戻る。
2 戻らない。

「亜子、史伽逃げて!!」
桜子が最後の力を振り絞って絶叫する。
「椎名さん、ごめんなさい、死んでください」
刹那が無慈悲に桜子の胸に刀を突き刺す、刀は桜子を貫いた、そして刀を引き抜くと桜子は倒れた。桜子の目は静かに閉じた。
「次は和泉さん達の番です」
刹那は刀を亜子と史伽に向ける、亜子と史伽はお互い抱き合い振るえているだけだった。


ガサガサ。
藪の中から音がする。刹那、亜子、史伽は音のした藪を見る。
そこから一つの人影が出てくる。

「そんな、貴方は死んだはず……」
「生きてたんですね……」
「あの世から帰ってきたんやな!! ゆーな!!!」


共通ルート 終わり。
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